まず目を引くのは窓だ。オスム川の上の斜面を、マンガレム地区の白い家々の窓が幾段にも登り、丘の頂には城壁が見える。対岸のゴリツァにも石造りの家と坂道が続く。アルバニアのベラトを訪ねる理由として、この有名な眺めは十分だ。しかし滞在する価値は、その背後の暮らしや歴史を知るところにある。
ベラトは一つの記念建造物ではない。城の内側には人が暮らし、教会とモスクはそれぞれ異なる歴史を語る。丘の下の新しい街では、普段の生活が続く。川を渡り、ゆっくり坂を登り、少なくとも一つの博物館に入る時間を取りたい。振り返って谷を見ると、また別の景色に出会える。