オフリドから西へ約5キロ、ストルガへ向かう道沿いに聖エラスモ考古遺跡があります。この場所はキリスト教殉教者エラスモの短い伝記だけで紹介されることがありますが、それでは遺跡自体が見えません。地名が指すのは古代エグナティア街道近くの複合遺跡です。聖人に捧げられた洞窟教会の下から、初期キリスト教のバシリカと後世の墓が発掘されました。上の教会と下の遺構を区別することが、訪問計画の第一歩です。
オフリド市の地域管理計画は、聖エラスモをバシリカと墓地を含む保護考古遺跡として登録し、年代をおおむね6~12世紀としています。マケドニア語の百科事典は、一時代の単独建築ではなく、複数の層を持つ場所として説明します。建築遺構と墓から歴史を読み解く一方、エラスモに結びつく宗教伝承は地域の記憶の別の側面です。