天壇は北京旧城南部にあり、明の永楽18年(1420年)に創建された。当初は天と地をともに祭ったが、嘉靖9年(1530年)の分祀に伴い圜丘が増設され、1534年に天壇と改称された。明・清皇帝は天を祭り豊作を祈り、「天子」として政治と宇宙秩序を結んだ。1998年にユネスコ世界遺産へ登録された。
主要建築は南北軸上に並ぶ。南端の露天圜丘は冬至祭天の場で、その北に皇穹宇と回音壁がある。高い丹陛橋を進むと、北側の三層円形屋根を持つ祈年殿へ至る。西の斎宮は皇帝が祭祀前に身を清め、神楽署は儀礼音楽を担った。二重壇壁、古松、92棟の古建築が中国で最も完全な皇室祭祀建築群をつくる。