写真で見る私たちの世界の驚異

ペール・ラシェーズ墓地

1804年に開設され、今も使われるペール・ラシェーズ墓地の歴史、墓碑、季節ごとの開園時間、修復情報を紹介します。

座標: 48.860494, 2.395127 更新日: 2026-10-06 Google ストリートビュー

について ペール・ラシェーズ墓地

今も営まれる墓地であり、屋外の文化遺産

ペール・ラシェーズ墓地は、現在も埋葬が行われる場所であると同時に、パリで最も多くの人が訪れる歴史的景観の一つです。パリ市によると年間300万人以上が訪れ、市の資料には43.2ヘクタールの敷地に約7万基の墓があると記されています。その規模を知ると、見学の意味も変わります。ここは一つのコレクションを展示する博物館ではなく、埋葬、追悼、建築、日々の管理が同時に存在する場所です。来訪者は記念碑や家族墓、木立の道を歩きますが、葬儀や個人的な弔いも続いています。市は静けさと敬意を保つよう呼びかけています。公共の好奇心と個人の悲しみが共存する点も、この場所の魅力です。

墓地は1804年、当時市街地の外側に「東墓地」として開設されました。敷地はかつてモン・ルイの地所の一部で、建築家アレクサンドル=テオドール・ブロンニャールが全体の景観と動線を設計しました。現在の名称は、ルイ14世の聴罪司祭だったイエズス会士フランソワ・ド・ラ・シェーズに由来します。当初、中心部から遠い墓地をパリ市民はなかなか選びませんでした。1817年、市当局はエロイーズとアベラールに帰属するとされる遺骸のほか、モリエールとラ・フォンテーヌの遺骸を移し、新しい墓地に注目を集めました。郊外の埋葬地は、やがて都市を代表する名所になっていきます。

記念碑、記憶、パリの過去

敷地内は、急がずに歩くのに向いています。簡素な墓標から、家族礼拝堂、彫刻を備えた記念碑までが、樹木や曲がりくねった小道の間に並びます。有名人の名前を探すだけでなく、墓の形が家族、信仰、社会的地位、追悼への考え方の変化をどう映すかに目を向けてみてください。パリ市の文化財資料は、葬送の慣習と庭園設計が形作った景観としてこの場所を紹介しています。市の案内図には「連盟兵の壁」も記され、1871年のパリ・コミューン終盤と結びついた史跡です。ここには公的な歴史と、時代とともに変わる個人の追悼の両方が刻まれています。

芸術家、作家、音楽家、政治家の墓を訪ねる人も多くいます。市の公式地図や墓地案内は、フレデリック・ショパン、エディット・ピアフ、オスカー・ワイルド、ジム・モリソンなどの墓を探す際に役立ちます。そうした場所は印象的ですが、そこへ向かう小道や途中の記念碑も見どころです。知名度の高い墓は混み合うことがあり、あまり知られていない区画にも多様な彫刻や建築が見られます。広く区画の重なる場所では墓の位置を見つけにくいため、未確認の地図ピンではなく、無料の公式案内図や市の情報を使いましょう。道をふさがず、葬儀や家族の墓参を妨げないようにしてください。

開園時間、入口、進行中の修復

パリ市が案内する現在の秋季時間は、2026年3月16日から11月5日まで、月曜から金曜が8時~18時、土曜が8時30分~18時、日曜が9時~18時です。11月6日から3月15日までは閉園が17時30分となり、平日と週末の開門時間は同じです。入場は無料で、祝日を含めて年中無休です。閉園15分前から退場の案内が始まり、その時点以降は新たな入場ができません。臨時休園や時間変更の可能性もあるので、出発前に市のページで最新情報を確認してください。

公式住所はパリ20区、リュ・デュ・ルポ16番地です。市は複数の入口と墓地案内図を公開しています。敷地が広く、目当ての墓が正面住所とは別の門に近い場合があるため、入口の選択に役立ちます。周辺には公共交通機関の停留所があります。歩きたい区画に合う入口を選び、当日の運行状況も確認しましょう。墓から墓への移動時間を見込んでください。屋内展示のような短い一周ではなく、坂や道の配置によって地図上の距離より長く感じることがあります。ここは管理作業と弔いが続く場所なので、職員の案内や一時的な通行制限に従いましょう。

修復情報と敬意を払った見学のために

よく知られた記念碑の一つは、現在見学できません。パリ市は、エロイーズとアベラールの墓が修復工事中で、完了予定の2027年8月に再び見られるようになると案内しています。中世の二人の記念碑を中心にルートを組む場合は重要な情報です。工事中に小道から見えると考えないでください。風雨や経年は石、彫刻、構造物に影響するため、修復は墓地の継続的な保全の一部です。市の案内は、ここが観光の背景にすぎず、墓地として今も使われているわけではない、という誤解も避けるよう促しています。

見学には案内図、歩きやすい靴、予定を少し調整できる余裕が役立ちます。目当ての墓をめぐるルートを決めてもよいですし、区画をゆっくり歩いて思いがけない発見を楽しむ方法もあります。できるだけ道から墓碑を読み、記念碑に登らず、声を抑えてください。個人の悲しみを観光の見世物にしないことも大切です。家族や追悼に訪れた人を優先しましょう。歴史がガラスケースに閉じ込められていないからこそ、ペール・ラシェーズは心に残ります。古い並木道、今も育つ樹木、葬送美術、そして現在の保全活動が、パリが記憶し、悼み、変わり続ける公共空間を形作っています。