について 新アクロポリス美術館
アクロポリス博物館はアテネの聖岩南東麓にあり、アクロポリスとその斜面から出土した青銅器時代からビザンツ時代までの資料を収蔵する。現在の建物は2009年6月20日に開館し、古代市街の遺構上に柱で支えられている。ガラス床から住宅、道、井戸を見下ろせる構造で、展示動線も斜面の生活資料、古風期彫刻、最上階のパルテノン・ギャラリーへと聖域を登る順序を意識している。
古風期ギャラリーではコレー像などの奉納彫刻を周囲から観察でき、背面の髪型、衣文、残存する彩色まで確認しやすい。エレクテイオンのカリアティードは、女性像が柱として建築を支えた役割を理解できる配置で展示される。六体の原像のうち一体は大英博物館にある。アテナ・ニケ神殿の部材やペルシア戦争後の作品も、聖域が破壊と再建を経験した歴史を示す。
最上階ではパルテノンのフリーズ、メトープ、破風彫刻を神殿本来の順序に沿って並べ、海外にある部分は明示した複製で位置を示す。紀元前5世紀の彫刻計画と、作品が後世に分散した現状を同時に読める展示である。建物下の発掘区には長期間使われた住宅街の道路、家、工房、排水、生活用品が残る。発掘区は博物館券に含まれるが、丘上のアクロポリス遺跡は別券である。
現在の一般料金は20ユーロ、割引料金は10ユーロ。4月1日~10月31日は月曜9時~17時、火曜~日曜9時~20時、金曜は22時まで。冬は月曜~木曜17時閉館、金曜22時、土日は20時までとなる。元日、正教会の復活祭日、5月1日、12月25・26日は休館し、祝日前後には短縮時刻がある。割引・無料券には窓口で証明書が必要なので、公式サイトで当日情報を確認したい。
最寄りは地下鉄Akropoli駅。パルテノン展示だけで終えず、全体に2~3時間を取り、朝または金曜夕方を選ぶと比較的落ち着いて見やすい。エレベーターは移動困難者が優先利用でき、発掘区は入口中庭からアクセスする。撮影は各室の表示に従うこと。博物館を先に見れば丘上で建物と装飾の原位置を想像しやすいが、両施設は別々のチケットと入場検査を行う点に注意したい。