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フリック・コレクション

ニューヨークのフリック・コレクションを解説。歴史邸宅と欧州美術、2025年再開、開館時間、料金、撮影規則、アクセスを掲載。

座標: 40.77111111, -73.9675 更新日: 2024-02-08 Google ストリートビュー

について フリック・コレクション

フリック・コレクション:ニューヨークの歴史邸宅で出会うヨーロッパ美術

フリック・コレクションは、マンハッタンの5番街に近い東70丁目1番地、実業家で収集家だったヘンリー・クレイ・フリックの旧邸にある美術館だ。ヨーロッパの絵画、彫刻、装飾美術を、居間や回廊、中庭を思わせる空間で鑑賞できる。巨大な総合美術館とは異なり、私邸のスケールを残した建築と作品の関係そのものが見どころである。

1849年生まれのフリックは、1913年にCarrère and Hastingsへ邸宅の設計を依頼した。1919年の死後、建物と収集品が美術館の基礎となり、ジョン・ラッセル・ポープによる改修を経て1935年に一般公開された。館には、娘ヘレン・クレイ・フリックが創設したフリック美術資料図書館もあり、美術史研究の重要な拠点となっている。

ルネサンスから20世紀初頭まで

収蔵品は絵画と彫刻だけでなく、家具、磁器、エナメル、時計、タペストリーなど多岐にわたる。現在の所蔵は約1,800点で、フリック自身の遺贈はその半数未満である。その後の購入や寄贈によって、時代と地域の幅が広がってきた。

ベッリーニ、レンブラント、フェルメール、ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコ、ホルバイン、ヴァン・ダイク、フラゴナール、ホイッスラーなどの名がコレクションに連なる。ただし、有名作だけを急いで探すより、家具や陶磁器を含む室内全体を見ると、この館ならではの構成が分かる。保存や貸し出しのため、作品が移動または一時的に展示されない場合もある。

2025年の再開館

歴史的建物の改修中、美術館は2021年3月から2024年3月までブロイヤー・ビルで「フリック・マディソン」を運営した。5番街の本館は、1935年の開館以来初めてとなる全面改修を終え、2025年4月17日に再開した。

Selldorf ArchitectsとBeyer Blinder Belleによる計画では、企画展示室、教育センター、講堂、カフェを設け、設備とバリアフリー環境を改善した。従来は非公開だった邸宅2階の居室が初めて一般に開かれ、ブーシェ・ルームも歴史的な上階の位置へ戻った。

開館時間、料金、館内ルール

公式案内では、月曜日と水曜日から日曜日は10時30分から17時30分まで開館し、火曜日は休館する。月によっては第1金曜日の17時30分から21時まで無料の夜間開館があるが、例外もあり事前登録が推奨される。水曜日13時30分から17時30分は任意料金の時間帯で、オンライン予約では最低額が設定され、窓口は空き状況による。

公表されている一般料金は30ドルで、65歳以上、学生、障害のある来館者には割引がある。10歳から18歳は無料だが、10歳未満は入館できない。料金、祝日の休館、展示予定は変わり得るため、訪問前に公式サイトを確認し、時間指定券を予約するのが確実だ。

展示室内の撮影は禁止され、現在撮影できるのはガーデン・コートに限られる。長い壁面解説の代わりに無料のモバイルガイドが用意されているので、イヤホンがあると便利だ。公開区域は車椅子で利用でき、手動車椅子の貸し出しは台数に限りがある。

アクセスと滞在時間

所在地はセントラルパークに面した東70丁目と5番街の角で、地下鉄6線、Q線や複数のバス路線から歩ける。入館時の確認に時間がかかる場合があり、大型バッグには規定があるため、荷物は小さくまとめたい。

標準的な鑑賞時間は約2時間。モバイルガイドや企画展を丁寧に見るなら、さらに余裕が必要だ。すべてを消化しようとせず、数室を選んで光、建築、作品配置の変化を見るとよい。傑作そのものと、それを包む歴史空間を一緒に味わえることが、フリック・コレクション最大の魅力である。