カニャーダ・デ・ラ・ビルヘンは、グアナフアト州サンミゲル・デ・アジェンデ市域の農村部にあります。町の広場脇にある小規模な遺跡ではありません。丘陵とラハ川流域の景観のなかに考古遺跡が広がり、約16ヘクタールに五つの主要建築群が点在します。メキシコ国立人類学歴史研究所(INAH)は、集落をオトミ(Hñähñu)に由来するものとし、紀元後540〜1050年ごろの居住を示しています。孤立したピラミッド群ではなく、広域と結び付いた計画的な儀礼中心地として見るのが適切です。
INAHは、農業や交易路に関わる宗教・暦の権威の中心地としてこの場所を紹介しています。「十三の天の家」「最も長い夜の家」「赤い神殿」などの建物があり、儀礼用の道で結ばれていました。名称は見学の手掛かりになりますが、古代の機能を全て説明するものではありません。考古学者は建築、出土状況、景観調査、他の遺跡との比較を合わせて解釈しており、一部は今も研究上の仮説です。