ワクラプカラは、谷底に広がる都市のように姿を見せる遺跡ではありません。ペルーのクスコ州アコマヨ県にある砂岩の露頭に築かれ、岩が渓谷を見下ろし、アンデスの山並みが複数の方向へ広がります。ペルー政府の観光資源台帳は標高を約4,300メートルとし、ケチュア語の名称をwaqra(角)とpukara(砦)に分けて説明しています。印象的な名ですが、ここは写真映えする岩峰だけではありません。建築、地質、そして登山道が一体となって訪問体験を形づくります。
クスコ文化局は、ワクラプカラを先史時代の考古遺跡であり「考古学的景観」に分類される記念物として登録しています。ペルー文化省は2017年7月17日付の副大臣決議第128-2017号により、国家文化遺産に指定しました。この指定が認める価値は、個々の壁だけでなく、建造物、自然の岩盤、広大な高地景観の関係にあります。そのため、角のような頂上を写真撮影地点として見るだけでなく、尾根全体に目を向けるとよいでしょう。