スタリー・グラード平原はクロアチアのフヴァル島北部、スタリー・グラード、イェルサ、ヴルボスカの間に広がる。紀元前4世紀初頭、エーゲ海パロス島から来たギリシャ人がファロス市を築き、肥沃な平野を規則的な長方形区画へ分けた。コーラと呼ばれる土地制度は乾式石垣、道、溝、貯水施設で境界を示し、ローマ、中世、近代の所有変化を経ても基本方向が今なお明瞭に残る。
当初の大区画は約181×905メートル、面積約16.4ヘクタールで、さらに小さく分割された。石垣は飾りの遺構ではなく、農民が地元石材を積み直して維持してきた生産設備である。ブドウ、オリーブ、穀物はギリシャ時代から栽培が続き、現在も畑、農業小屋、ワイナリーが景観を生かす。ユネスコは約2400年継続する農業文化景観として評価し、2008年世界遺産へ登録した。