アトラーニはイタリア南部カンパニア州サレルノ県、アマルフィ海岸にあります。山腹に沿う集落は海を見下ろす天然の円形劇場を形づくり、ウンベルト1世広場が中心です。淡い色の家々が景観に調和し、急な階段と細い路地で結ばれます。小さく密集した構造と漁村らしい雰囲気が、隣接するアマルフィとは異なる魅力を生みます。
歴史は中世にさかのぼります。当初はサラセン海賊の襲撃から周辺海岸を守る防備集落でした。10世紀にアマルフィ共和国へ加わり、海上交易で役割を果たします。中世には漁業で栄え、宗教儀礼と地域文化を何世紀も守りました。サン・サルヴァトーレ・デ・ビレクト教会は、アマルフィ公へ権力の象徴を授ける儀式とも関係した場所です。