カゼルタ王宮はヴェルサイユ宮殿と比較されることが多いが、その物語は王の住まいだけにとどまらない。ナポリ北方のレッジャは、宮殿、整形式庭園、イギリス式庭園、森林、水利施設、サン・レウチョの絹織物共同体を結びつけるブルボン家の計画の中心として構想された。関連する遺産は1997年にユネスコ世界遺産に登録された。部屋や噴水を順に見るだけでなく、計画された地域景観として捉えると、事業の規模と啓蒙時代の野心が理解しやすい。
カルロ・ディ・ボルボーネは、ヨーロッパの大宮廷に対抗でき、王国の行政拠点にもなる王宮を望んだ。建築家ルイージ・ヴァンヴィテッリが18世紀後半に計画をまとめ、建設は1752年に始まった。宮殿と庭園を巨大な水の軸で結ぶ構想である。他の宮廷を単に模倣したのではなく、土地との関係や規模、居住・行政・生産の機能を一体化した点に、ブルボン家の統治理念が表れている。