歴史的にはカストロム・メファアとも呼ばれるウム・アル=ラサスは、マダバの南に広がるステップ地帯にあります。ヨルダン考古局によると、アンマンから南へ約60キロ、マダバから南東へ約26キロ、マダバ台地上に位置します。単独の建物ではなく、ローマ、ビザンチン、初期イスラム時代にまたがる遺構が広く分布する考古遺跡です。開けた景観も見学の一部で、城塞集落、教会、農耕の痕跡が同じ土地に残っています。
考古局は、遺跡の始まりをローマ軍の駐屯地と説明し、5世紀以降に町へと発展したとしています。ユネスコは遺構の年代を3世紀末から9世紀までとし、未発掘の区域が大部分を占めると記しています。目に見える遺跡は全体の一部に過ぎず、地上に壁が現れていない場所も考古学的に空白とは限りません。建築、芸術資料、歴史的価値が評価され、2004年に世界遺産リストへ登録されました。