ドイツ南西部バーデン=ヴュルテンベルク州のマウルブロン修道院は、アルプス以北で最も完全かつ良好に保存された中世修道院複合体の一つである。城壁と塔門に囲まれた敷地には、教会、回廊、食堂、作業施設、倉庫、水利設備が残り、1993年にユネスコ世界遺産へ登録された。
修道院は1147年、近隣のエッケンヴァイアーから移ったシトー会修道士によって、ザルツァッハ川の水源近くに創設された。豊富な水、耕作可能な土地、外界からの適度な隔離は、労働と自給を重視するシトー会に適していた。教会は1178年に献堂され、建物の多くは12世紀から16世紀に整備された。