ホーエンツォレルン城は、バーデン=ヴュルテンベルク州ヘヒンゲンの町を見下ろす、円錐形のツォラー山にそびえています。塔と急な登り道は中世の要塞を思わせますが、現在見学できる建物はこの場所に築かれた三代目の城です。現存する城郭は19世紀に再建されたもので、ホーエンツォレルン家が私有し、歴史的邸宅・博物館として公開しています。晴れた日にはツォレルンアルプ地方まで見渡せ、坂を上ることで城の防御上の立地も実感できます。
城の公式史は、王家の起源と建物に関する記録を分けて説明しています。ホーエンツォレルン家は11世紀の史料に現れますが、山上の城を記した最初の文書は1267年のものです。考古学調査からは11世紀前半に要塞が築かれた可能性が示されていますが、正確な建設年代はわかっていません。この区別は重要です。場所には長い歴史がありますが、広く知られる逸話の中には、同時代の記録ではなく後世の再建や解釈に基づくものもあります。