ザンクト・ガレン修道院は、スイス北東部のザンクト・ガレン市にある歴史的な修道院複合体です。その起源は、アイルランド出身の修道士ガルスが612年に築いた庵にさかのぼります。8世紀にはオトマールのもとで修道共同体が整えられ、747年にベネディクト会の戒律を採用しました。修道院は中世ヨーロッパを代表する宗教・政治・学術の拠点となり、1805年の世俗化で廃止されました。
現在の景観は主に18世紀のバロック様式によるものですが、文化的な系譜はカロリング朝時代まで続いています。修道院の周囲に形成された集落は、やがてザンクト・ガレンの町へ発展しました。旧修道院教会は後に大聖堂となり、今日も歴史地区の中心を成しています。