ジェノヴァのカステッレット地区の丘に、マッケンジー城が建っています。港や細い路地、ルネサンス期の邸宅で知られる街を見下ろし、狭間のある塔と石造りの外観は中世の要塞を思わせます。しかし建物は19世紀末から20世紀初頭のものです。ジェノヴァ市は建築家ジーノ・コッペデの初期作品の一つとし、保険業で財を成したエヴァン・マッケンジーが目を引く邸宅として依頼したと紹介しています。
設計、建設、完成の年は資料によって異なります。市の文化紹介はコッペデの設計期間を1897~1902年とし、ジェノヴァ大学の建築記録は1912年の落成を記載しています。一方、別の地域資料は建設全体を1893~1905年としています。異なる工程を示す可能性がありますが、公開資料だけでは差を完全に説明できません。19世紀末から20世紀初頭にかけて建設された、とするのが慎重なまとめ方です。