富士山は本州にある標高3,776.24メートルの日本最高峰である。活火山で、最後の大規模噴火は1707〜08年の宝永噴火。東京の南西約100キロに位置し、晴天には首都圏からも見える。ほぼ対称な円錐形、季節の雪、独立峰らしい姿は、日本を世界に示す最もよく知られた自然・文化の象徴となった。
立山、白山とともに日本三霊山に数えられ、何世紀にもわたり山岳信仰と巡礼の対象だった。浅間神社、修行道、湖、洞穴、御師住宅などが信仰景観を構成する。葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵は富士の姿を世界へ広め、欧州近代美術にも影響を与えた。