について 富士山
富士山は本州にある標高3,776.24メートルの日本最高峰である。活火山で、最後の大規模噴火は1707〜08年の宝永噴火。東京の南西約100キロに位置し、晴天には首都圏からも見える。ほぼ対称な円錐形、季節の雪、独立峰らしい姿は、日本を世界に示す最もよく知られた自然・文化の象徴となった。
立山、白山とともに日本三霊山に数えられ、何世紀にもわたり山岳信仰と巡礼の対象だった。浅間神社、修行道、湖、洞穴、御師住宅などが信仰景観を構成する。葛飾北斎や歌川広重らの浮世絵は富士の姿を世界へ広め、欧州近代美術にも影響を与えた。
2013年6月22日、ユネスコは自然遺産ではなく文化遺産「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録した。山体、富士山本宮浅間大社、登山口、湖、忍野八海、白糸ノ滝、巡礼関連地など25の構成資産が、宗教実践と芸術表現の長い結びつきを示す。
富士山を見るために登頂する必要はない。富士五湖、箱根、静岡、山梨から一年を通して異なる眺めを楽しめるが、午前後半から雲に隠れることも多く、見える保証はない。冬は積雪で道路、展望施設、バスが止まる場合があるため、撮影や日帰り旅行でも天気、ライブカメラ、交通情報を同時に確認したい。
公式登山期間外は山頂への道が閉鎖され、山小屋、救護所、トイレなども稼働せず、登山は極めて危険である。2026年は吉田ルートが7月1日〜9月10日、静岡県側の富士宮・御殿場・須走ルートの主要高所区間は通常7月10日〜9月10日。4ルートすべてで1人1回4,000円の入山料と登録が必要で、山小屋予約がない人は原則14時〜翌3時にゲートを通れない。期間と制度は毎年変わり得るため、富士登山公式サイトを必ず確認する。