について ウェンブリー・スタジアム
ウェンブリー・スタジアムはロンドン北西部にあるイングランドの国立競技場で、サッカー・イングランド代表の本拠地であり、イングランドサッカー協会(FA)の本部も置かれている。現在のスタジアムは、1923年開場の旧ウェンブリー跡地に2007年オープンした。9万席を備える英国最大のスポーツ会場で、白い巨大アーチは遠方からも分かるロンドンのランドマークである。
旧競技場は大英帝国博覧会の中心施設として建設され、ツインタワーと1923年FAカップ決勝によって伝説的な存在となった。2000年に閉場し、その後ツインタワーも撤去された。新競技場はPopulousとFoster + Partnersらが設計に携わり、建設費は7億9,800万ポンド。高さ約133メートル、長さ315メートルのアーチが屋根の大きな荷重を支えるため、観客席の視界を柱が遮らない。屋根の一部は動かせるが、ピッチ全体を密閉する開閉式ドームではない。
毎年のFAカップ決勝・準決勝、リーグカップ決勝、コミュニティ・シールド、EFLプレーオフ、イングランド代表戦が主要日程を占める。新スタジアムでは2011年、2013年、2024年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝、2012年ロンドン五輪のサッカー競技、感染症流行により2021年へ延期されたUEFA EURO 2020の試合と決勝も開催した。ラグビーリーグのチャレンジカップ、NFLロンドンゲーム、世界的アーティストのコンサートも行われ、役割はサッカーにとどまらない。
イベントのない日には公式スタジアムツアーを予約でき、更衣室、選手用トンネル、記者会見エリア、スタンド、トロフィー授与への動線など、通常は入れない場所を巡る。公式案内ではツアーは10時に始まり、最終入場は10~3月が15時、4~7月と9月が16時、8月が17時。イベントにより休止・変更されるため、事前のオンライン確認と予約が欠かせない。
最寄りはWembley Park、Wembley Stadium、Wembley Centralの各駅で、大規模イベント時は車より公共交通が実用的だ。入場時には保安検査と手荷物制限があり、規定は催しごとに異なる。場内飲食はキャッシュレス決済である。チケット記載のゲートと開門時刻を確認して早めに到着し、当日は公式サイト、ロンドン交通局、鉄道各社の運行情報を確認したい。