について エンパイア・ステート・ビル
エンパイア・ステート・ビル:ニューヨークを象徴する建築と展望台
エンパイア・ステート・ビルは、ニューヨークのミッドタウンに立つ102階建てのアール・デコ様式の超高層ビルだ。シュリーヴ・ラム&ハーモンが設計し、1930~1931年に建設された。名称はニューヨーク州の愛称「エンパイア・ステート」に由来する。建物本体は約381メートル、アンテナを含めると約443.2メートルに達する。1970年に旧ワールド・トレード・センターに抜かれるまで世界最高層の座を保ち、2001年の同施設の倒壊後は2012年まで再び市内最高層となった。
敷地は5番街西側、33丁目と34丁目の間にある。18世紀には農地だった場所に、19世紀末に旧ウォルドルフ・アストリア・ホテルが建設された。1929年に新たな開発計画が進み、世界最高層を実現するため設計は何度も修正された。1930年3月17日に着工し、1931年5月1日に開業。短期間での完成はニューヨーク建築史の重要な出来事だったが、大恐慌下では入居者確保に苦労した。
段状に細くなる輪郭、アール・デコの装飾、展望台がこの建物の魅力を形づくる。86階と102階からマンハッタンや周辺地域を望めるほか、2019年に更新された80階の展示空間では建物と街の歴史に触れられる。利用できる階は券種によって異なるので、予約時に内容を確認したい。
1933年の映画『キング・コング』は、ビルを世界的な大衆文化の象徴にした。その後も数多くの映像作品に登場している。1986年には米国国定歴史建造物となり、2007年には米国建築家協会による「アメリカ人が好きな建築」の投票で首位となった。ここを訪ねることは、都市の眺望とともに映画や建築の記憶をたどる体験でもある。
展望台は日付・時間指定で販売され、営業時間も日程により変わる。公式サイトで営業時間、最終入場、券種を確認し、34丁目の観光客用入口へ予約に合わせて到着したい。天候と視界によって見え方は変わり、保安検査とエレベーターの待ち時間も見込む必要がある。