について ケープタウン・スタジアム
シグナル・ヒルと大西洋に挟まれたケープタウンのグリーンポイントに、DHLスタジアムは印象的なスポーツランドマークとして建つ。現在の施設は2010年FIFAワールドカップに向けて建設され、2009年に完成した。その後はラグビー、国際大会、コンサート、大規模な催しを開催してきた。歴史は街とともに変化している。場所はかつて市民の共有レクリエーション用地で、建物は21世紀の競技場、現在の商業名称は2021年の提携によるものだ。ガイドツアーは予約でき、屋根上を歩く体験も追加できるが、毎日自由に入れる博物館と考えてはいけない。
現代の競技場ができる前のグリーンポイント
現在の競技場は、2010年事業に伴い再整備されたグリーンポイント地区の一部だ。ケープタウン市は隣接するグリーンポイント・パークをスタジアム周辺の一角として紹介し、生物多様性ガーデン、屋外迷路、遊び場、湿地の庭、開けた芝生などを挙げている。スタジアム訪問と公共の屋外空間を一緒に楽しめる。ただし、公園とスタジアムは別の施設だ。公園を散策しても、スタンドや屋根に入れるわけではない。
新スタジアムは大会に先立つ2009年に完成した。孤立したスポーツ施設ではなく、海、山、市街地が出会う風景の中に置かれている。隣接するのはグリーンポイント・パークで、周辺は大西洋沿岸やV&Aウォーターフロントへとつながる。そのため試合のない日にも都市景観の一部として目に入る。大きな曲面の外観が、近くの開けた公園空間との対比を生み出している。
運営者はDHLスタジアムを多目的イベント会場として紹介し、大規模スポーツ、コンサート、フェスティバルに加えて、企業行事、会議、展示会、撮影にも使えるスペースを案内している。用途が幅広いため、毎日同じ見学時間があるわけではない。観客、ツアー参加者、招待客のいずれとして入れるかは催しの予定次第で、会場の設営もイベントごとに変わりうる。
2010年W杯の8試合と大会後の歩み
ケープタウン・スタジアムは2010年FIFAワールドカップで8試合を開催したと、市の大会記録にある。新設競技場は世界的イベントの舞台となり、ケープタウンに残るW杯の象徴の一つとなった。観戦体験は客席の外にも広がった。市の報告書は、大会期間中に運行されたスタジアムシャトルと、中心街からグリーンポイントを結んだ「ファン・ウォーク」を記録している。ただし、それらは2010年大会のための交通施策であり、将来のイベントでも同じサービスがあるとは限らない。
大会後も多様な催しの歴史を重ねている。公式年表では、2011年のU2 360 Tourが初のコンサート、2013年にはネルソン・マンデラの追悼式典が開催された。2020年にはロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルが出場し、トレバー・ノアとビル・ゲイツも参加したテニスのエキシビション「Match in Africa」が開かれた。運営者は、単一のテニス試合として世界記録となる観客数だったと説明している。ラグビーやサッカーから音楽、特別イベントまで、会場が姿を変えながら人々の集まる場所であり続けていることがわかる。
入口に掲げられた名称も最近の変化を映す。Cape Town Stadiumとして開業し、2021年に命名権提携が結ばれてDHLスタジアムとなった。古い地図や旅行ブログ、一部のイベント資料には「Cape Town Stadium」や「Green Point Stadium」が残っている場合がある。現在のグリーンポイント会場を指すこともあるが、W杯建設前にあった旧Green Point Stadiumと現在の建物を混同してはならない。最新のツアーや連絡先を探すときは、DHLスタジアムの公式サイトを使おう。
見学方法:ツアー、チケット、アクセス
運営者のガイドツアーでは、一般の観客が通常入れない選手用トンネル、更衣室、ピッチサイド、メディアエリア、ホスピタリティー空間などを見学できる。屋根上の散策も追加オプションとして案内されている。実際のルート、予約可能日、料金は変更されることがあるため、予約前にオンラインのツアー案内を確認したい。ツアーは試合やコンサートとは別の体験であり、その日のイベント入場券にはならない。
公表住所はケープタウン8051、グリーンポイントのFritz Sonnenberg Road。市の交通ネットワークは主要観光地やイベント会場を結ぶが、試合日の特別路線、駐車、道路規制は催しごとに異なる。スタジアム運営者は、主催者に代わってイベントチケットや駐車券を販売しないと明記している。主催者または正規の販売窓口で購入し、イベント案内に記載された交通情報に従おう。通常の交通時刻が変わらないと決めつけないことが大切だ。
隣接するグリーンポイント・パークは、スタジアムとは別の公共空間だ。地区のレクリエーションの歴史を伝え、イベントのチケットがなくても外から建物を眺められる。公園の管理、開園条件、臨時閉鎖はスタジアムとは別に決まる。公園を歩けるからといって、場内や屋根に入れるわけではない。
試合やコンサートに行く前に、開門時刻、バッグの規則、アクセシビリティー、交通計画を確認しよう。スタジアムのルールはイベントにより異なり、観客の誘導でグリーンポイントの道路が規制されることもある。段差のない経路、車いす席、その他の支援が必要なら、購入前に主催者または会場へ連絡したい。早めに到着すれば保安検査の時間を確保でき、観客が集中する時間帯の混雑も避けやすい。
初訪問では、建築、スポーツ、ライブイベントのどれを体験したいかを先に決めるとよい。予約ツアーなら舞台裏を見られ、屋根の体験を加えられる場合もある。試合やコンサートは会場が最も活気づく時間を見せ、隣の公園からは公共空間として建物を眺められる。DHLスタジアムの魅力は、レクリエーションの歴史を持つ共有地、W杯会場、現代のイベント施設、ケープタウンの海岸景観という複数の顔が重なっている点にある。