について サッカー・シティースタジアム
ヨハネスブルグのFNBスタジアム――ワールドカップとマンデラの記憶
FNBスタジアムはFirst National Bank Stadiumの略称で、ヨハネスブルグ南西部ナスレック、ソウェトに接する場所にある。サッカー・シティ、ザ・カラバッシュの別名でも知られ、アフリカ最大規模の競技場である。カイザー・チーフスの主要ホームであり、南アフリカ代表戦や国家的行事の舞台にもなる。
旧施設は1989年に開場し、2010年FIFAワールドカップに向けてほぼ全面的に建て替えられた。Boogertman + PartnersとPopulousが手掛けた外装は、アフリカのひょうたん容器カラバッシュを表現。土を思わせる色のパネルと、夜間に光が漏れる開口部が独特の姿を作る。通常の収容人数は約9万4700人だが、ワールドカップ時は報道・運営設備のため使用可能席が少なくなった。
2010年大会では開幕戦と、スペインがオランダを破った決勝を開催した。閉会式ではネルソン・マンデラが大規模行事で最後の公の姿を見せた。マンデラは釈放後の1990年、ヨハネスブルグでの最初の大演説もこの場所で行っている。反アパルトヘイト運動の指導者クリス・ハニの葬儀、2013年12月10日のマンデラ追悼式も開かれ、政治史の舞台でもある。
一般見学の可否は試合、コンサート、行事の日程によって変わり、毎日定時ツアーがあるとは限らない。チケットと見学情報は公式運営者または主催者に確認したい。イベント日は早めに到着し、指定の公共交通やシャトルがあれば利用すると便利。バッグの大きさや持込禁止品も事前確認が必要で、常時開放型の観光地ではないため計画的な訪問が望ましい。