について サッカー・シティースタジアム
Soccer City、FNBスタジアム、そして名称の変遷
ヨハネスブルグ中心部の南、ソウェトに近いNasrec地区にあるFNBスタジアムは、南アフリカを代表するサッカー会場の一つだ。Soccer Cityの名でも知られ、鉢のような輪郭からCalabashやAfrican Potとも呼ばれる。運営会社Stadium Management South Africaが現在示す座席数は87,436席で、国内最大の会場とされる。改築やイベントごとの座席配置によって収容人数の数え方は変わり、過去の数字には差がある。訪問計画では大会当時の古い数字ではなく、運営者の最新値を参照したい。
この場所のサッカー史は、世界的に知られる以前から続く。南アフリカ政府の記録によれば、ここには1987年にスタジアムが建設された。2010年FIFAワールドカップを前に大規模な再建が行われ、大会期間中は商業スポンサー名を使用できない規則によりSoccer Cityと呼ばれた。大会終了後、FNBスタジアムの名称に戻った。同じ場所が長年のスポンサー名と、世界大会中に使われた中立的な呼称を持つことは、単なる名称変更以上の歴史を示している。
Stadium Management South Africaは、アフリカ大陸初のFIFAワールドカップに間に合わせるため、33億ランドを投じて再建したと説明する。現在はサッカーだけでなく、大規模なスポーツや音楽イベントの会場として紹介している。Nasrecにある規模の大きな会場はヨハネスブルグのイベント地区の一部となり、重要な試合やコンサート、集会がある日は市内の交通や人流にも影響する。
Calabashの輪郭と大規模イベントの空間
Calabashという愛称は、伝統的なアフリカのひょうたんや器に似た外形に由来し、2010年大会の準備でも強調された。入口に着く前から外観で見分けられる形だ。上部の通路から眺めると、建物は個別のスタンドの集合というより、サッカー場を連続して包み込む一つの器として感じられる。その輪郭は大会の視覚的イメージの一つとなり、現在も南アフリカのスポーツを象徴する姿として知られる。
現在の会場ではサッカー、ラグビー、コンサートなど多様な大規模イベントが行われる。運営会社は国内外のサッカーを定期的な用途として挙げ、スポーツや音楽イベントも紹介している。催しの種類によって競技面、座席、入口の使い方は変わる。試合券はその試合の規則に従って入場するためのもので、スタジアムツアーは別の予約であり、経路や時間も異なる。
建築に関心がある人は、ガイドツアーで巨大な競技場の裏側を見られる場合がある。運営者が紹介する場所には、フィールド階、選手トンネル、更衣室、ウォームアップ区域、ミックスゾーン、VIPエリア、上層コンコースと座席、博物館へ続くスロープが含まれる。またNasrec地区の模型や2010年大会会場の建設についての説明もある。ただし、全ての場所が毎回見学できるわけではない。一般的な案内だけで全区画に入れると思わず、予約日のルートを確認したい。
サッカーを超えた歴史的な意味
2010年FIFAワールドカップでは、FNBスタジアムが主要会場となった。Soccer Cityの名で開幕戦と決勝、ほかの試合も開催。7月11日の決勝は延長戦の末、スペインがオランダを1対0で破った。南アフリカ政府の記録はヨハネスブルグの決勝会場をここに記し、運営者も開閉会式と決勝を代表的な出来事として挙げる。大会はスタジアムを国際的なイメージにするとともに、南アフリカが世界規模のスポーツ行事を開催した重要な節目となった。
政治の歴史もこの場所の公共的な意味を形づくる。運営会社によると、ネルソン・マンデラは釈放の数日後にあたる1990年、ここで大規模な集会に向けて演説した。その記憶は、アパルトヘイトからの移行期に会場を位置づける。スポーツ施設は公開演説や集会によって市民の場にもなり得た。その後も追悼行事や国家的な催しが行われている。訪問者はこの記憶を尊重しよう。ここは有名な試合の背景にとどまらず、南アフリカの政治史にも結びつく。
その後のイベントも、地元の観客と海外の人々を結びつけてきた。運営者は2013年アフリカネイションズカップ決勝を開催実績に挙げ、大規模なサッカー、コンサート、集会の会場と説明している。試合、出演者、開催日は変わるため、過去の一覧は現在の予定表ではない。旅行中の催しは、スタジアムの公式イベントカレンダーと主催者の販売ページで確認したい。
ツアー予約とアクセス計画
Stadium Management South Africaは現在、約60分のガイドツアーを案内している。通常は一般公開されない裏側、建築と建設、Nasrec地区の模型などを紹介する内容だ。公式ページには毎日の固定時間や予約なしの一律料金は掲載されていないため、日付、開始時刻、空き状況、料金をツアー担当へ確認しよう。運営者は開始15分前の到着を勧める。ツアー券は試合券とは別で、フィールドや更衣室に入れるかどうかも当日の許可ルートによる。
公式連絡先はヨハネスブルグ、NasrecのSoccer City Avenue、郵便番号2147。市中心部より南、ソウェトの近くにあるが、移動時間は交通状況や大規模イベントの有無に左右される。主催者の最新交通計画、道路規制、指定入口を出発前に確認したい。リーグ戦、代表戦、コンサートでは、駐車場や公共交通の案内が異なる場合があるため、過去のイベントの経路をそのまま使わないこと。
試合を見る場合は正規販売者から券を購入し、保安検査や手荷物規定を読んでおこう。ツアーの場合は経路、集合入口、移動支援の要否をStadium Management South Africaに直接確認する。施設運営の更新に伴って、来場案内や催しの日程は変わる可能性がある。事前確認を済ませれば、Calabashの建築、2010年W杯、政治の歴史が一つに重なる、ヨハネスブルグで重要な公共会場としての姿が見えてくる。