について ベルリン・オリンピアシュタディオン
ベルリン・オリンピアシュタディオンは市西部のオリンピック公園にあり、スポーツ、建築、ドイツ政治史を同時に考える必要がある競技場である。現在の建物はヴェルナー・マルヒの設計で、1936年ベルリン五輪のため1934~1936年に建設された。ナチ体制は大会と巨大な「帝国スポーツ場」を宣伝に利用した。一方、この大会で米国のジェシー・オーエンスが4個の金メダルを獲得したことは、競技史を代表する出来事として記憶されている。
戦時中、地下施設はナチス・ドイツの放送網の臨時拠点に使われ、周辺建物は空襲と戦後の火災で損傷した。戦後は段階的に復旧して再びスポーツ施設となり、1963年のブンデスリーガ創設以来、ヘルタBSCが本拠地としてきた。1985年からDFBポカール決勝が行われ、1974年と2006年のワールドカップ、2006年決勝、2009年世界陸上、2011年女子ワールドカップ、2015年欧州CL決勝、2024年欧州選手権決勝も開催された。
2000~2004年の改修は文化財保護の条件に沿って、歴史的スタジアムを現代の多目的会場へ変えた。軽やかな鋼製屋根を加えつつ、マラソン門からマイフェルトと鐘楼へ抜ける歴史的軸線を残し、青い陸上トラックが新たな象徴となった。ここにあるのは過去を消した建物ではなく、ナチ時代の遺産、戦後の再利用、現代イベント技術が重なる空間である。歴史や建築を主題にしたツアーなら、観客席からの撮影以上の理解が得られる。
公式プログラムでは、イベントのない日に自由見学またはガイドツアーへ参加できる。現行の自由見学は一般11ユーロ、約60分のハイライトツアーは一般25ユーロで、VIP区域、更衣室、地下ウォームアップホールなど通常非公開の場所を巡る。開場は9時~19時の日が多く、最終入場は閉場30分前だが、試合、コンサート、設営で短縮または全面中止になる。公式サイトは日ごとに予定を更新するため、購入前と当日に再確認したい。
所在地はOlympischer Platz 3で、特にイベント日は車よりベルリンの公共交通が確実だ。手荷物検査、持込禁止品、入場口、座席規則はチケットと主催者の最新案内に従う。車いす利用者は一部ツアーへ参加できるが、事前連絡が必要である。屋根に上るツアーは18歳以上、丈夫な靴が条件で、歩行困難や高所恐怖の人には適さない。競技場と公園を合わせて2~3時間を取り、1936年の景観を批判的かつ史実に基づいて読み解きたい。