ケルン大聖堂の正式名は聖ペトロ大聖堂で、ドイツのケルン中央駅に隣接し、ケルン大司教の司教座が置かれる。三王の聖遺物を納める大巡礼教会として1248年に着工したが、1560年ごろ工事が止まり、19世紀に中世の設計図を基に再開、1880年に完成した。高さ約157メートルの二本の尖塔は世界最高の双塔教会の輪郭をつくり、1996年にユネスコ世界遺産へ登録された。
内部の中心は金色の三王聖遺物容器で、中世ヨーロッパ最大級の金銀細工による聖遺物容器とされる。高い内陣、ステンドグラス、ゲロの十字架、ミラノの聖母、歴代大司教の墓は中世から現代までの宗教美術を示す。第二次世界大戦で市中心部は壊滅的被害を受け、大聖堂も複数回被弾したが全体崩壊を免れた。戦後修復と石材保全は今も続き、足場は長期的な保存作業の一部である。