タージ・マハルは白い大理石のシルエットだけで語られがちですが、アーグラのヤムナー川沿いに構成された建築群として見ると理解が深まります。中央の墓廟、庭園、モスク、迎賓施設、壮大な門は、一体として体験するよう設計されました。全体を知ることで、記録に基づく歴史とロマンチックな伝説を区別し、変更されることのある規則に合わせて計画できます。インド考古調査局が管理する保護対象の世界遺産であり、単なる撮影スポットではありません。見学の仕方は体験にも保存にも関わります。
ムガル帝国皇帝シャー・ジャハーンは、1631年に亡くなったムムターズ・マハルを追悼する墓廟を命じました。ユネスコは建設開始を1632年、主墓の完成を1648年とし、モスク、迎賓施設、南門、外庭、回廊は1653年までに整ったと説明します。これらは大規模事業の異なる部分の節目で、単一の開館日ではありません。タージ・マハルの完成年が資料によって異なるのは、対象とする工事段階が違うためです。