デイル・アル=マディーナはエジプト・ルクソールのナイル西岸、新王国時代に王墓職人のため設けられた集落である。古代名はSet Maat「真理の場所」、住民は「真理の場所の奉仕者」と呼ばれた。第18~20王朝に王家の谷と王妃の谷の墓を掘り、装飾した人々だ。村、家族墓、神殿、膨大な文字資料が一緒に残り、古代の専門職共同体を最も詳しく研究できる場所の一つとなった。
城壁内では狭い通りに住宅が密集し、前室、生活区、貯蔵、祭祀空間を読める。住民は石灰岩片や土器片に賃金、欠勤、貸借、結婚、紛争、手紙、文学を書き残し、職人を無名の建設者ではない個人として伝える。ラメセス3世期には穀物給与の遅配が集団作業停止を引き起こし、文字で確認できる世界最古級の労働ストライキとして知られる。