トマノン寺院はアンコール・トムの勝利の門から東へ進んだ場所にあり、道の反対側にはチャウ・サイ・テヴォーダ寺院が向かい合っています。二つを同じ訪問で見学しやすい立地ですが、それぞれに目を向ける価値があります。トマノンはアンコール考古公園の一部です。規模の小さな聖所でも、クメール建築や宗教表現、現代の保存方針について多くを伝えてくれます。
アンコール遺跡を管理するカンボジアのAPSARA機構は、二つの寺院を、王宮や東バライの地域から東へ延びる王道沿いに建つ小規模な建造物として紹介しています。アンコール・ワットの巨大な回廊とは異なる規模ですが、古道や周辺の遺跡との位置関係が重要です。アンコールの都市・儀礼景観は、よく知られた中央の大寺院だけに限られないことを実感できます。