サクリ・モンティは一つの山や聖堂ではなく、ピエモンテ州とロンバルディア州に点在する九つの宗教建築群を指す。礼拝堂、彫刻、絵画、参道が、景観を物語の連なりに変えている。この項目の地図上の地点はヴァラッロで、最も早く成立し規模も大きい例の一つだが、ユネスコの遺産にはほかに八か所が含まれる。この違いを理解すると計画しやすい。ヴァラッロを訪れることは、九つすべてを巡ることではなく、一つの優れた複合施設と向き合うことだ。
ユネスコが挙げる九つの場所は、ヴァラッロ、クレア、オルタ、ヴァレーゼ、オローパ、オッスッチョ、ギッファ、ドモドッソラ、ヴァルペルガである。礼拝堂や建築の多くは16世紀末から17世紀に造られたが、ヴァラッロはそれ以前に始まった。各施設はキリスト教信仰の異なる主題を扱い、山地や湖畔の環境に置かれている。道筋は建築と地形を結び、巡礼者は実際の景観を歩きながら宗教的な物語をたどる。