カスティーリャ高原の小さな旧市街を囲むアビラの花こう岩の城壁は、塔が連なる景観で知られています。しかし、ユネスコ世界遺産は城壁の一周だけではありません。正式名称は「アビラの旧市街と城壁外の教会群」で、城壁内の市街地に加え、門の外に建つ重要な宗教建築も含まれています。防御施設と周辺の中世都市・宗教景観を一体として見ることができます。
ユネスコの詳細説明によると、囲まれた区域はほぼ四辺形で、周囲は2,516メートルです。半円形の塔は87基、城門は9か所と記録されています。アビラ観光案内も、もとは88基あった塔のうち一基が16世紀に取り除かれたと説明しています。一部は1090年ごろにさかのぼり、見える城壁の大部分は12世紀に再建されたとされます。一人の支配者や一つの年に完成したのではなく、複数の時代を経た構造です。