ティッセン=ボルネミッサ国立美術館は、マドリードのパセオ・デル・プラド8番地、ビリャエルモサ宮殿にある。プラド美術館、ソフィア王妃芸術センターとともに「芸術の黄金の三角地帯」を形成する。名作の数だけでなく、他の二館では薄い時代や流派を補う点が大きな特色だ。13世紀末のヨーロッパ絵画から印象派、ドイツ表現主義、アメリカ近代美術、20世紀の前衛まで、西洋絵画約7世紀の流れを比較的連続した展示でたどれる。
コレクションはティッセン=ボルネミッサ家の二世代によって体系的に築かれた。ハインリヒ男爵と息子ハンス・ハインリヒが、個人収集を博物館に匹敵する幅へ発展させた。ファン・エイク、デューラー、ティツィアーノ、カラヴァッジョ、ルーベンス、レンブラント、モネ、ゴッホ、ピカソ、カンディンスキー、オキーフ、ホッパーなどが所蔵作家に並ぶ。1988年に男爵とスペイン政府が775点の貸与契約を結び、1992年10月に開館、翌1993年に国が主要作品を買い取って公共の文化資産とした。