マドリード王宮は、歴史地区の西端に建つ壮大な建物として知られています。しかし、その役割は景観だけではありません。スペイン国王の公式住居ですが、王室が実際に暮らすのはサルスエラ宮殿で、王宮は主に国事儀礼や公式レセプションに使われます。王室施設を管理する公的機関パトリモニオ・ナシオナルが運営し、公務の予定が許す日に内部の多くを公開しています。
広場から眺めるだけでは、建物の規模を想像しにくいでしょう。パトリモニオ・ナシオナルによると、床面積は約13万5,000平方メートル、部屋数は3,148室です。この規模だからこそ、見学は指定された経路に沿って行われ、建物全体に入れるわけではありません。宮殿は時代から切り離された私邸ではなく、今も国家の象徴として使われます。公式行事があれば、通常の公開予定が変更されることもあります。