ダリッジ・ピクチャー・ギャラリーは、南ロンドンの静かな一角にありますが、その歴史は近隣だけにとどまりません。1811年、画商ノエル・デザンファンと画家フランシス・ブルジョワが集めた絵画を恒久的に収蔵するために創設されました。当初はポーランド王のための王室コレクションをつくる計画でしたが、実現しなかったため、二人は一般に開かれた美術館を目指します。建物の実現には、資金面で支えたマーガレット・デザンファンの存在も欠かせません。
ブルジョワの依頼を受け、建築家ジョン・ソーンがコレクションの恒久的な展示施設を設計しました。工事は1811年に始まり、一般公開は6年後の1817年です。この二つの年を混同しないことが大切です。1811年は創設と設計の始まり、1817年は来館者を迎えた年です。館は「世界で初めて公共美術館として専用に建てられた施設」と紹介しています。私邸を後から改築した建物ではありません。