ウェストミンスター寺院の正式名はウェストミンスター聖ペトロ参事会教会で、ロンドンの国会議事堂西側にある。960年ごろにはベネディクト会修道院が存在し、11世紀に証聖王エドワードが大教会を建てた。現在の主要部分はヘンリー3世が1245年に始めたゴシック様式の再建に由来する。エリザベス1世が1560年に王室直属教会として再設立し、司教ではなく君主に直接属する現役の礼拝施設となった。
1066年のウィリアム征服王以来、ここでは39回の戴冠式で40人の君主が戴冠し、直近は2023年のチャールズ3世とカミラ王妃である。700年以上使われる戴冠椅子、主祭壇前のコスマティ舗床、証聖王エドワードの聖廟が儀式の中心をなす。王室結婚式も16回行われ、30人の国王・女王が埋葬される。ヘンリー7世礼拝堂にはテューダー朝の壮麗な墓が集まる。