ウェストミンスター寺院は、議会の隣に建つゴシック様式の名所というだけではありません。正式名称はウェストミンスターの聖ペテロ参事会教会で、歴史や建築を訪ねる人を迎える一方、現在もイングランド国教会の教会として礼拝が行われています。寺院の公式史は、エドワード懺悔王の時代に建てられ、1065年に献堂された11世紀の教会に起源をたどります。ウェストミンスター宮殿に隣接する位置は、宗教儀礼、王権、公共の記憶をおよそ千年にわたり近接させてきました。
ウェストミンスターで記録に残る最初の戴冠式は、征服王ウィリアムの1066年12月25日、クリスマスの日の式典です。それ以前には場所が固定されておらず、ウィリアムはこの教会を選ぶことでエドワードの正統な後継者であることを示そうとしたと、寺院は説明しています。それ以来、ここは英国君主の戴冠教会となりました。寺院によれば、2023年のチャールズ3世の戴冠は、在位君主として40人目でした。ただし、伝統は「すべての君主がここで戴冠した」という意味ではなく、エドワード5世とエドワード8世などの例外も記録されています。