スタンフォード・ブリッジは、チェルシーの試合を行う場所というだけではありません。1877年4月28日にスポーツ施設として開場し、当初はロンドン・アスレチック・クラブの陸上競技会がほぼ独占的に使っていました。サッカーのスタジアムとなるのは後のことです。1904年、ガス・ミアーズとJ・T・ミアーズ兄弟が敷地と周辺の土地を取得し、プロサッカーを開催する構想を進めました。近隣のフラムFCが新しい会場の使用を断ったため、所有者たちは自らクラブを設立。チェルシーFCは1905年3月に誕生し、そのシーズンの開幕に合わせてブリッジを本拠地としました。
クラブの公式史によれば、スタジアムは12.5エーカーの敷地を使った大規模な計画で、スタジアム建築家アーチボルド・リーチが設計しました。当初は10万人収容が構想されましたが、競技場の形も収容人数も、その後大きく変わりました。初期には大勢の観客を集め、クラブは早くから昇格を経験。1920年代初頭にはFAカップ決勝も3度開催されました。この歩みを知ると、ツアーで見る景色の意味が変わります。クラブが有名になってからスタジアムが建てられたのではなく、この地がクラブの誕生を促し、現在も本拠地として使われているのです。