ピカデリー・サーカスは、ロンドンのウェストエンド、シティ・オブ・ウェストミンスターにある道路の交差点と公共空間です。1819年、建築家ジョン・ナッシュによるリージェント・ストリート再整備の一環として形づくられ、拡大するウェストエンドと北側の地域を結びました。『Survey of London』は、ピカデリーとナッシュが新設した道路が交わる場所として誕生した経緯を記録しています。その後、周辺の道路網が変わり、現在の交差点は19世紀の円形広場がそのまま残ったものではなく、車、商業、歩行者の流れに合わせて何度も姿を変えた都市の結節点です。
英国の地名に慣れていない人は「Circus」という語からサーカス小屋を想像するかもしれませんが、ここでは道路が集まる広場状の交差点を指します。1880年代にシャフツベリー・アベニューが開通すると、交差点の形と人の動きが変わりました。ピカデリー、リージェント・ストリート、劇場街を結び、ヘイマーケット、コヴェントリー・ストリート、レスター・スクエア方面へも通じます。待ち合わせ場所であると同時に、ウェストエンドの複数の地区へ入る玄関口でもある理由は、この立地にあります。